著者プロフィール

rikichi candle

自立する透明なジェルキャンドルの創作を得意とし、作品そのものだけでなく、灯りが作り出す美しさにこだわり、宇宙や自然の景色から受けたインスピレーションをキャンドルで表現する作り手。

ライブ、映画、ヨガ、ダンスなど異なるジャンルとのコラボレーションに取り組み、空間装飾からインスタレーションなどキャンドルで出来る事の可能性、作り出す空間の素晴らしさを広めるように活動している。

https://www.rikichi-candle.com https://www.instagram.com/rikichi123/

ジェルキャンドルには魅力が沢山ありますが、透明な世界の中にイメージを閉じ込められるという点が他のワックスには無い魅力です。

色やデザインによって奥行きが感じられ、ガラスのように美しい存在感はインテリアとして成立すると思います。

子供にとってはジェルのプニプニ具合も楽しいようで、ワークショップの時に出来上がっ たキラキラのキャンドルに喜んでいる姿を見ると嬉しいですね。そんなジェルワックスの特長である素晴らしい透明性によって全方向から中が見えるため、 ごまかしが利かない点は短所かもしれませんが、作り手としては燃えるところです。実をいうと、私が最も魅力を感じている点は「作るためのマニュアルが無かった」という事 です。

これは現在でも変わっていません。

もともとモノづくりが好きなためか「こんなキャンドルを作りたい」のイメージが決まったら、それに向かって作る過程を考える事に一番楽しさを感じるので、習うという事をしたく ありませんでした。

マニュアルが無いので何をするのも自由ですし、思いついた事を試すのにブレーキがかからない(さすがに危険だと思うことはしません)。完全に自己責任で試行錯誤の末にゴールにたどり着き、繰り返し作る事でブラッシュアップする。もちろん失敗してがっかりする事も多いですが、それらを経験として生まれる新しい事へのワクワクや、上手く出来た時の喜びで埋め尽くされるのでやめられません。

ジェルワックスとの出会いはインターネット通販でした。ソイワックスを探していた時に某ショップでスーパーハードタイプのジェルという存在を見つけて「これ面白そう!」って飛びつきました。それはもう心が折れそうなほど盛大に失敗しました。

電話で問い合わせても基本的な使い方すら教えてくれなかったなぁ。でも、材料がもったいないし、悔しかったのでチャレンジ継続して、何とかリンゴ色の卵型キャンドルが形になりました。

初めて形にできた透明で柔らかくキラキラしたものを手にした時、きっと少年のような瞳をしていたと思います。ただ、当時の材料は匂いがきつく、べたつきがあり、柔らかいため時間の経過とともに型崩 れするのが早く、作品としての寿命は短かったと思います。

その後、色々な自立型ジェルワックスを試しているうちに「ここぷる」と出会いました。

私にとって「ここぷる」は、硬さや扱いやすさが絶妙なバランスで、品質の安定した最も信頼のおける自立型ジェルワックスです。一度改良され、さらに良くなったと感じています。